新型90系ヴォクシーに乗っている方の中には、走行中にテレビが見られず、助手席や後部座席の家族から「退屈だ」と不満が出るケースが多く見られます。
特に長距離ドライブや子ども連れの移動では、映像があるかないかで快適性が大きく変わります。
こうした不便を解消するための装置が「TVキャンセラー」です。

しかし、初めて聞く方にとっては「違法じゃないの?」「車検に通るの?」といった不安も多いでしょう。
この記事では、90系ヴォクシー専用のTVキャンセラーについて、仕組み・おすすめ製品・取り付け方法・注意点を徹底解説します。
初めての方でも分かりやすいように、専門用語にはすべて補足をつけていますので、安心して読み進めてください。
90系ヴォクシーのナビ仕様と制限の仕組み

ディスプレイオーディオとは?
90系ヴォクシーから採用されたのが「ディスプレイオーディオ(DA)」という仕組みです。
これは従来の「カーナビ一体型システム」と違い、スマートフォンと連携して機能を拡張するタイプです。
スマホをケーブルやBluetoothで接続すると、YouTubeや音楽アプリを車の画面で操作できる点が特徴。
若い世代やスマホ慣れしている方には使いやすい一方、従来の「DVDを見ながら走行」といった使い方には制限がかかります。
なぜ走行中に制限されるのか?
制限の背景には安全面の配慮があります。
運転者が映像を注視すると「ながら運転」となり、事故のリスクが高まるため、法律上も制限されています。
ただし、助手席や後部座席の人が視聴する分には問題ありません。
そのため、**「制限をどう安全に解除するか」**がポイントになります。
TVキャンセラーの仕組みと役割

車速センサーを利用した制御
TVキャンセラーは、車の内部にある「車速センサー(スピードを検知する装置)」の信号を制御して、車が動いていない状態だとシステムに誤認識させる装置です。
これにより、走行中でも「停車中と同じ状態」になり、テレビやナビ操作ができるようになります。
スイッチ式と常時キャンセル式
- スイッチ式
運転者が任意でオン・オフを切り替えられる。車検や点検の前にはオフにすることで、純正状態に戻せる。 - 常時キャンセル式
取り付けた時点で常に制限解除状態になる。価格が安いが、車検でエラーが出やすく保証面で不利。
初心者や保証を重視する人には、スイッチ式がおすすめです。
90系ヴォクシー対応おすすめTVキャンセラー

NOANOA90「ミエーテレ」
- 90系専用設計で適合率が高い
- カプラーオン方式(配線を切らずに差し込むだけ)でDIY初心者でも安心
- スイッチ切替式で車検前に純正復帰可能
口コミでは「子どもが長距離ドライブでぐずらなくなった」という声が多く、家族向けには特におすすめです。
Data System TV-KIT
- カー用品の老舗メーカーによる信頼性が高い製品
- 純正風のスイッチを後付けでき、操作性に優れる
- 他車種でも実績多数、サポート体制が充実
「DIYには自信があるけど保証も気になる」という中級者に最適。
低価格モデル
- ネット通販では3,000円前後の低価格製品も存在
- 当たり外れが大きく、初期不良や誤作動の報告もある
- 予算重視で「まず試したい」という人向け
長期利用や家族同乗メインなら、信頼性の高いメーカー製を選ぶのが無難です。
DIY取り付け方法(初心者向け)

必要な工具と環境
- 内装はがし(プラスチック製の工具)
- プラスドライバー
- 作業用手袋
- 明るい昼間に広めの駐車場で作業するのが望ましい
※代用品としてマイナスドライバーでも可能ですが、傷がつく恐れがあるため専用工具を推奨。
内装の外し方
グローブボックス周辺のパネルを外し、ナビ裏の配線にアクセスします。
この際、クリップを無理に引っ張ると破損する可能性があるため、必ず均等に力を加えて外します。
実際にDIYを行った人の口コミでは「最初は怖かったが、やってみると意外に簡単」という声が多いです。
配線接続と動作確認
コネクタを外して、キャンセラーを間に割り込ませる形で接続します。
差し込みが甘いと、画面が映らない・エラーが出るといった不具合が起こるため、カチッと音がするまで確実に差し込むことが重要です。
接続後は停車中と走行中の両方で動作確認を行い、正常に切替ができるかチェックします。
プロ施工との比較(ナビ男くんなど)

プロ施工のメリット
- 作業時間は30分〜1時間程度で完了
- 配線の知識がなくても安心
- 施工証明やアフター保証をつけてくれる業者もある
「DIYに自信がない」「新車で失敗したくない」という方は、プロに任せるのが最も確実です。
DIYとの違い
DIYは部品代だけで済むため安いですが、失敗すれば修理費が高額になることもあります。
一方、プロ施工は工賃がかかるものの、時間と安心を買うことができます。
TVキャンセラーを施工してくれるプロっているの?と疑問の方は、一度下記公式サイトから「ナビ男くん」をチェックしてみてください!
また、ナビ男くんのTVキャンセラーについて、詳細に比較している記事もあるので、ぜひこちらも参考にしてください!
車検・保証の注意点

OBD車検の仕組み
90系から導入された「OBD検査」とは、車載コンピュータにエラーが記録されていないかをチェックする新しい車検方法です。
常時キャンセル式だと「速度信号異常」と判断されるケースがあり、車検に通らないリスクがあります。
ディーラー保証の影響
トヨタの新車保証では、社外品による不具合は保証対象外とされています。
ディーラーによっては「キャンセラーがついているだけで保証外」と判断する場合もあるため、保証期間中は取り外して点検に出すのが安全です。
FAQ(よくある質問)
- 車検には必ず落ちますか?
-
いいえ。スイッチ式で純正復帰できれば問題なく通ることが多いです。
- 運転者が見なければ違法ではない?
-
はい。同乗者が楽しむ分には合法です。ただし運転中の注視は道路交通法違反です。
- 工具がなくても取り付けできますか?
-
可能ですが、内装に傷がつくリスクが高いので専用工具を使うのがおすすめです。
- 子どもがいる家庭におすすめの製品は?
-
NOANOA90「ミエーテレ」が口コミ評価も高く安心です。
用途別おすすめシナリオ
子育て世帯 → 長距離ドライブで子どもが飽きないよう「NOANOA90」
DIY好きな人 → 作業のしやすい「Data System」
コスパ重視派 → 低価格モデルを試しつつ、ダメなら上位機種へ
DIYが苦手orプロに任せたい安心派 → ナビ男くん(プロのカーメーカー)がおすすめ
まとめ
90系ヴォクシーで快適なドライブを実現するには、スイッチ式TVキャンセラーが最も安心・安全な選択肢です。
ただし、取付方法や使い方を誤ると「車検・保証トラブル」につながるため、正しい知識と運用が不可欠です。
家族や同乗者の快適性を高めるために、自分に合った製品と取付方法を選びましょう。
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