今回ご紹介するのは、「死神と天使の円舞曲(ワルツ)」という作品です。
知念実希人先生の『死神シリーズ』の最新作です!
約7年ぶりの最新作ということで、待ち望んでいた方も多かったのではないでしょうか?
とはいうものの、私は完全に新参者で、今年からこの死神シリーズにハマりました。笑
とにかくこの死神シリーズは、心が温まり・人間本来の美しさを知ることができ・本格的なミステリーも楽しむことができる。そんな「読むだけで一石何鳥なの?」と思えるミステリー作品です。
今回は、そんな死神シリーズの最新作をご紹介します。
以下のような構成で紹介していきます(^^)
- 内容の紹介(ネタバレなし)
- この本がオススメな人
- 読み終わったあとの感想
■内容の紹介
先ずは、内容の紹介です。
最近、物騒なニュースが多い。謎の連続放火、ある山で目撃される人魂・・・人魂!?
人魂というニュースを見ては、調べなければならニャい。すべては、我が主のために。
黒猫の姿をした高貴な霊的存在のクロは、人魂の正体を突き止めるために、その山へ調査に行く。
そして、クロはその山で、たまたま自殺しようとしている男性「平間大河」に出会う。
そのまま自殺されては、未練を残し地縛霊になってしまう。地縛霊になることを防ぐことが仕事のクロは、何とか自殺を阻止するが、このまま放っておいても、恐らくまた自殺してしまう・・・。
そう考えたクロは、「平間大河の未練」を断ち切るために、大河の記憶に侵入し未練の理由を覗き見る。
大河の未練の理由は、ある女性との婚約に関わるものだった。ある女性との未練を断ち切るための最後のピースは、「女性の実家にある」そのことを確信して、大河とクロは女性の実家に向かうが、家は跡形もなく全焼していた・・。「なぜ?」「そういえば最近、連続放火のニュースが・・」
そんなことを考えているクロの後ろに、もう一人(一匹?)の高貴な霊的存在、犬(ゴールデンレトリバー)のレオが佇んでいた。
「なぜ、お前(きみ)がここに!?」
二人(二匹?)のそれぞれの理由は複雑に絡み合い、やがて一つの結末に終着する。
ー以下は、本に書いてあるあらすじー
2匹の勇気が、きっとあなたを強くする!
「優しい死神の飼い方」「黒猫の小夜曲」を超える、予測不能なスペクタクル!
黒猫のクロは、今まさに自殺しようとする料理人に出会う。彼は、婚約者に拒絶され、さらにその彼女を喪い、絶望の淵に追い詰められたのだ。一方そのころ、ゴールデンレトリバーのレオもまた、新たな「未練」を解決しようと動き出した。
「人魂」の噂が飛び交い、不審火事件が続く街で、何が起きているのか。すべての謎が一つに繋がったとき、シリーズ最大のピンチが2匹に迫る――。
「生と死」に寄り添う隣人たちの、心震わせるミステリーシリーズ第3弾!
■この本がオススメな人
①ミステリー好き
②伏線好き
③ハートフルな話が好き
④軽めのミステリーが好き
⑤人生観を考える作品が好きな人
今回は、特にと③と⑤の人におすすめです!
■読み終わったあとの感想
死神シリーズの最新刊を読了しました!今回の作品も本当に素晴らしかったです!
今回の作品を一言で表すなら、「道徳ミステリー」という感じでしょうか。
最近、私もよく考えることがあるのですが、「何が正しくて、何が正しくないのか?」「何が正義で、何が悪なのか?」、それらはきっと状況・境遇・見方などで変化し、これという正解のない世界だと思います。
しかし、この作品を読むことで、そういったことの一つの正解に導く考え方を学ぶことができます。
この作品を読んで、私はそれが「道徳心」ではないかと思いました。(あくまで、個人的な見解ですが)
みんな人生色んな境遇の中で生きており、全く同じ価値観の人など存在していない、そんな中でも「人としての美しい考え方は何のか?」それをこの作品が教えてくれます。
少しでも人生にモヤモヤのある大人だからこそ読んで欲しい作品です。
また、こんな本に学生時代に出会っていれば、もっと「人に優しく」「人として美しい人生」を歩めていたんじゃないかと思うので、学生さんにもオススメの作品です。
この死神シリーズを通して、本当に「人として大切な素敵な考え方」を学ばせていただきました。
シリーズ第1弾、第2弾についても、記事をまとめていますので、良ければ見てみてください(^^)
<第1弾:優しい死神の飼い方>
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<第2弾:黒猫の小夜曲(セレナーデ)>
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この死神シリーズは、美しい人生観を学ぶことのできる、本当にオススメの作品です。
シリーズものなので、読む際は第1弾の「優しい死神の飼い方」から読むことをオススメします!
では、最近オススメの死神シリーズぜひ読んでみてくださいね〜!
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