【小説レビュー 】『先祖探偵−新川帆立 作』おすすめミステリーのあらすじ・解説

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今回ご紹介するのは、「先祖探偵」という作品です。

最近、『元彼の遺言状』や『競争の番人』などがドラマ化されており、絶好調の新川先生の作品です。

今回は、そんな新川帆立先生の最新作をご紹介します。

以下のような構成で紹介していきます(^^)

  • 内容の紹介(ネタバレなし)
  • この本がオススメな人
  • 読み終わったあとの感想

■内容の紹介

先ずは、内容の紹介です。

『自分はどこから来た何者なのか・・・。』

その問いに答えることができるもの、それが「戸籍」である。

主人公の邑楽 風子(おうら ふうこ)は、戸籍を辿り・遡ることで依頼人の「先祖」を調査する「先祖探偵」である。

そんな風子もまた、戸籍に翻弄される人生を送っている一人でもある。彼女は棄児(捨て子)のため、自分の親を知らなかった。そして、戸籍を辿りながら親を探していたー。

風子を尋ねる依頼人が先祖を辿る理由は様々である

・幽霊戸籍:町おこしのため生きていれば日本最長寿の曽祖父を探してほしい

・棄児戸籍:夏休みの宿題で自分の先祖を辿るお手伝いをして欲しい

・焼失戸籍:子供が呪われているので、先祖を辿って供養したい

・無戸籍:無戸籍では生きづらいので、自分が日本人である証明をして戸籍を得たい

・棄民戸籍:戦後の移民と戸籍の複雑な関係を解明したい

だがしかし、これらの依頼にはそれぞれ真の目的が隠されていた・・・。

依頼人の真の目的とは、そして風子は親を見つけることができるのかー。

ー以下は、本に書いてあるあらすじー

ひとりでも寂しくない。
私はもっと、強くなれる。

「あなたのご先祖様を調査いたします」
風子は、母と生き別れてから20年以上、野良猫のように暮らしてきた。
東京は谷中銀座の路地裏で、探偵事務所をひらいている。
「曾祖父を探してください」「先祖の霊のたたりかもしれないので、調べて」など様々な、先祖の調査依頼が舞い込む。
宮崎、岩手、沖縄……調査に赴いた旅先で美味しい料理を楽しみながら、マイペースで仕事をしている風子。
いつか、自らの母を探したいと思いながら――

大人気作家による「探偵小説」の傑作が、ここに誕生。

■この本がオススメな人

①ミステリー好き

②伏線好き

③エモい小説が好き

④軽めのミステリーが好き

⑤法律などの知らないことを知るのが好きな人

今回は、特にと③と④と⑤の人におすすめです!

■読み終わったあとの感想

新川帆立先生の最新作を読了しました!今回の作品は中々にエモい作品でした!

今回の作品を一言で表すなら、「エモいミステリー」という感じでしょうか。(語彙力なくてすいません笑)

テーマが『戸籍』であるため、それに関わる法律なんかももちろん出てくる訳ですが、そこを素人でもすぐに理解できるように書かれているのは、さすが新川帆立先生だなと思います。

また、戸籍に関する法律が、「なぜそのようになっているのか?」という歴史的な背景なんかも学ぶことができるので、勉強にもなる本でした!

知らないだけで、「戸籍」って中々不思議なものですよ(読んでみてのお楽しみです(^^))

また、少し違った目線ですが、主人公の風子が各地に出張して、ご当地飯を食べるシーンが多く描かれているのですが、これがまた美味しそうに描かれるんです。

また、出張先も王道の観光地なんかではなく、ローカルな地方にいくので、描かれるご当地飯はまさに「郷土料理」というやつなんです。それがまた、なんだかノスタルジックで・・・。

主人公の冷静で少しサバサバとした性格も相まって、本当に「エモい世界観」に引き込まれていきます。

普段、中々知ることのできない「戸籍」の世界に風子と一緒に潜り込んでみませんか?

おすすめなので、ぜひ読んでみてください(^^)!

また、新川帆立先生の大人気小説「元彼の遺言状」についても、まとめ記事を書いていますので、良ければ下記のリンクからご覧ください(^^)!

<元彼の遺言状について>

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では、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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